東京の島   小笠原諸島

トロピカルアイランド・小笠原についてご紹介します。

[聟島列島(別称:ケータ列島)]
北之島(無人島)
  この島は3〜4m級のサンドタイガーシャーク(シロワニ)を見ることができる上級者向けの人気のダイビングポイントである。サンドタイガーシャークは日本では小笠原でしか見ることができない種類である。
聟島(むこじま;別称:ケータ島)無人島
 小笠原の主島、父島より北に70kmのところに聟島列島(全て無人島)がある。通称ケータ列島。昔、嫁島を訪れた欧米人が自分の名前(ケータ)を嫁島に名付けた。その後、正しく日本に伝わらず、結局、聟島がケータ島になってしまったとか。この海域はダイバーにとってあこがれであり、世界でも有数のダイビングポイントである。まず25時間の航海で父島まで行き、父島からチャーター船で2時間半、荒波に揺られていく。天気、海況が安定していないと行かれない。年間を通じて行かれる時期が限られている。しかし、海中は高い透明度、舞い泳ぐ回遊魚、魚影の濃さはすばらしい。
針之岩(無人島)
媒島(なこうどじま)無人島
 聟島と嫁島がダイバーにとって人気のため、あまり立ち寄ることが少ないが、ここもイソマグロが群れている。この島はかつては人の住む島であり、明治時代には19人ほど住んでいたそうである。その時に家畜として飼っていたヤギが人のいなくなった後、繁殖し現在では450頭いるらしい。(同様に聟島では711頭、嫁島では380頭)島を覆っていた草を野生のヤギが根こそぎ食べてしまい、その結果、土砂崩れが発生し、海中の珊瑚を死滅させているらしい。
嫁島(よめじま)無人島
 父島から船に揺られることおおよそ2時間、真ん中にポッカリと穴のあいた岩がある。ここは巨大イソマグロが根付くことで世界的にも有名な嫁島のマグロ穴である。トンネルの中に2メートルもあるイソマグロが200匹以上も群れている世界にも類を見ないポイント。ザトウクジラに出会えることもある。
[父島列島]
孫島(まごじま)
 この付近にはカンパチ、イソマグロ、ツムブリなど大型回遊魚が回ってくる平根、ロウニン、ギンガメなどアジ系が多い東の根、という2つのダイビングポイントがある。

孫島
  
弟島(おとうとじま)無人島
 昭和19年に戦争による強制疎開以降無人島。ここも野生化したヤギが多くいる。この周辺はカンパチ、イソマグロ、そしてシロワニにも遭遇する人気のダイビングスポット。

弟島
  
兄島(あにじま)無人島
 小笠原空港建設予定地として大揺れに揺れた島。現在は候補地からはずれ、兄島の自然は守られた。(現在の候補地は父島時雨山周辺域)
 父島と兄島周辺海域では、百十隻もの沈船・座礁船が沈んでいる。確認されているだけでも7隻の沈船と3隻の座礁船がある。(兄島滝之浦湾に3隻(沈船)、父島二見湾内に4隻(沈船)、境浦に1隻(座礁船)、残りの座礁線2隻は?そのほか母島にも4隻の未確認の沈船がある。このうち兄島滝之浦のバラ沈と呼ばれているポイントは魚が多く根付いていて人気が高い。
父島(ちちじま)有人島
 東京から南南東に約1050km、小笠原諸島では最大であり中心となる島。フロリダのマイアミビーチやアフリカのカナリア諸島、さらに日本の沖縄諸島とほぼ同緯度に位置し、年平均気温22.6℃の亜熱帯気候。沖縄とは同緯度ながら、父島近海に流れる北赤道海流の影響により年平均気温は約1℃、沖縄本島より高い。海開きは1月1日(沖縄石垣島の海開きは3月)。尚、この島の別称はボニンアイランド。そのいわれはかつては無人島でありブニン(無人)がなまったものらしい。
 空港がなく、片道25時間(船中1泊)の船旅で行くことになる。これが国内定期旅客航路ではおそらく最大級の揺れである。なにしろ太平洋の真っ只中を進むからである。以前より空港建設でもめているが、いまだ計画は進まない。島内での緊急輸送は自衛隊支援により二見港から飛行艇が出動する。空港建設が棚上げになっているため、最近は横浜港−二見港間を旅客用飛行艇で結ぶ計画まで出てきている。しかし、この島に自然が残っているのは観光地化されていないからであって、航空路が確立してしまうと、沖縄の様に都市化が進む恐れがある。
 2000年のお盆に16年ぶりに行った時には往路、台風の接近で通常なら欠航するところが大きく迂回して航行。ただでさえ揺れの大きい航路なのに7時間オーバーの32時間の船旅となってしまった。父島は年間観光客数が1万人を突破すると大入りらしい。したがってお盆の時期の小笠原丸満席1000人は、その1割に相当し島の経済にかかわるため、なんとしてでも欠航は避ける考えらしい。
 また、この島はいつ来ても陸上の眺めがすばらしく、水中の魚もビッグであり感動する。そして、この島の盆踊りはとても豪快である。
[母島列島]
母島(ははじま)有人島
 父島からさらに南へ50km、船を乗り継ぎ2時間程度で第二の島、母島に到着する。小笠原諸島で、一般観光客のための定期航路があるのは父島とここだけ。周囲のほとんどは断崖絶壁、島内には原始林も多く、自然愛好家や海釣り好きにはたまらない島。近年、ダイビングが解禁になり、訪れる観光客が増えつつある。
姪島(めいじま)無人島
 面積1.11kmの無人島。第二次世界大戦末期までは有人島で最大25人住んでいたらしい。母島におけるダイビング解禁後、2つのダイビングポイントが開拓された。
  
妹島(いもうとじま)無人島
 面積1.22kmの無人島。第二次世界大戦末期までは有人島で最大33人住んでいたとのこと。母島におけるダイビング解禁後、4つのダイビングポイントが開拓された。
  
姉島(あねじま)無人島
 面積1.43kmの無人島。第二次世界大戦末期までは有人島で最大14人住んでいたとか。この島周辺も数年前よりダイビングが解禁になり、3箇所ほどポイントが開拓されている。
  
[火山列島(硫黄列島)]
北硫黄島(きたいおうじま)無人島
 周囲8.8kmの無人島。明治後期に開拓され大正時代には人口が200人を超えた時期もあった。昭和19年の本土強制疎開以後、住民はいない。
  
硫黄島(いおうじま)有人島
 太平洋戦争の一大激戦地、そして玉砕の島。現在は、海上自衛隊、航空自衛隊、海上保安庁職員、あわせて約300人が駐在している。戦時中(昭和19年)に本土疎開した住民の帰島はいまだ許されていない。
  
南硫黄島(みなみいおうじま)無人島
 周囲6.9kmの無人島。海面からそそり立つ断崖絶壁は200mにおよび、島の頂上の高さは海抜916mで、伊豆諸島最高峰の八丈富士の854mを上回る「東京の島」最高峰。漂流者がいたことはあったが住民の記録はない。
  
[太平洋の孤島]
南鳥島(みなみとりしま;別称:マーカス島)有人島
東京の南東1,950kmに浮かぶ日本最東端の島。明治29年に小笠原母島から20人が移住し、一時期は人口が70人を超えたこともあったが、昭和8年から再び無人島。昭和10年以降は旧海軍による軍事要塞に。現在は気象庁職員、海上自衛隊員、海上保安庁職員、あわせて11人が駐在している。
  
沖ノ鳥島(おきのとりしま)無人島
 4.5km×1.7kmの珊瑚礁からなる日本最南端の島。満潮時には北霞岩、東霞岩の2岩のみが水面から顔を出すのみとなる。満潮時に全てが水没してしまうと島として認められなくなる。この2岩が平成に入って崩壊危機に直面し、コンクリート護岸された。
  


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